公開日 2025年11月27日
更新日 2025年11月28日
全国的にクマによる人身被害が多発しており、本町においても例年と比較して多くの目撃情報が寄せられております。幸いにも本町では、これまで人身被害が発生しておりませんが、いつ人身被害が発生してもおかしくない危機的状況であると捉えております。
国では、本年9月に改正「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」が施行され、市街地等における銃猟規制緩和を盛り込んだ「緊急銃猟」が創設されました。
町では、このような状況を受け、町内の市街地等で危険鳥獣が出没した際に町長(または町長から権限委任を受けた町職員)の判断で緊急銃猟に即時に対応できるよう「洋野町緊急銃猟対応マニュアル」を策定いたしましたのでお知らせいたします。
また、11月20日付けで「クマ被害防止に係る町長メッセージ」を発出し、注意喚起を図っているほか、同日に「洋野町クマ目撃情報マップ」を公開し、これまでの出没状況を確認できるようにしたところでありますので、クマ被害に遭わないよう十分にお気をつけくださるようお願いいたします。
緊急銃猟制度のポイントは次のとおりとなります。
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どのような時に |
鳥獣保護管理法に定める4つの条件すべてを満たした場合に可能 ①人の日常生活圏への侵入 ②人への危害を防止する措置が緊急に必要 ③銃器以外の方法では困難 ④地域住民等に弾丸が到着する恐れがない |
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どこで |
人の日常生活圏であって安全確保が可能な場所 |
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誰が |
洋野町が実施の判断や安全確保を行う |
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何を用いて |
主にライフル銃、特定ライフル銃(サボットスラッグ弾使用)、 散弾銃(スラッグ弾使用)及び麻酔銃 |
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何を対象に |
ツキノワグマ、イノシシ(成獣) |
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どうする |
人に弾丸が当たらないよう避難指示や通行制限により安全確保をした上で銃猟が可能 |
※山の中であったり、人の日常生活圏以外の場所での緊急銃猟は実施できません。
夜間(日没後~翌朝の日の出)においては、緊急銃猟実施できません。
マニュアルに記載のある項目は以下のとおりとなります。
緊急銃猟に備えた平時における事前準備
(1)対応マニュアルの更新
(2)対応体制の確保及び役割分担
(3)訓練の実施
(4)備品の確保
(5)保険の加入
クマ等出没時の対応
(1)クマ等の出没・目撃情報への対応フロー図
(2)通報時の対応
①通報者から聞き取る内容
②注意喚起
③出没場所・現場での対応
④岩手県緊急銃猟対策チーム設置の要請
(3)緊急銃猟に関する計画の調整
(4)県に対する応援の要請
(5)安全を確保するための措置の実施
(6)緊急銃猟に係る条件の確認
(7)緊急銃猟の職員への指示又は外部への委託
(8)緊急銃猟のための土地の立入等
(9)緊急銃猟の実施
(10)原状回復、安全を確保する措置の解除
(11)損失補償手続
